ここは、奈良時代の万葉集に歌われた伊奈良(いなら)の沼と呼ばれる大湖のあった所で、人の背丈より高い大藺草(おおいくさ)が青々と波打つ湖水には、一つ小島が浮かんで、大きな杉が鬱蒼(うっそう)と茂り、その中に雷電の社(やじろ)が鎮座して、昭和の初め干拓がなされるまでは水郷風景さながらでした。社殿に向かって左へ坂を降りると、龍が住み、その昔、龍馬と龍駒が飛び出したという雷電沼があり、伊奈良沼の名残をとどめます。
「福禄寿」は、南極星の化身といわれる中国の伝説上の道士です。道士とは道教を信仰し修行する人のことです。道教は、古代中国におきた宗教で、後に「老子」を教祖として崇めました。「仙人」になる道を教えたものです。不老長寿の神様として祀られています。「仙人」は不死です。道教は生命の不滅を説いた教えですが、人々は仙人になるために「不老長寿」「不老不死」の薬を求めて各地を飛び回りました。というのも、道教には医学的な視点・漢方の智慧があったからだといわれます。
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